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小児歯科/小児矯正

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お子さまのお口の健康は「0歳」から始まります

「歯が生えてから通えばいい」「乳歯はどうせ抜けるから大丈夫」——そんなふうに思っていませんか?
実は、お子さまの歯や顎の健やかな発育は、生まれた直後の授乳期からすでに始まっています。
多摩センター田中歯科医院では、赤ちゃんの“初めての歯医者さん”として、0歳からの口腔育成サポートを大切にしています。
赤ちゃん期こそ、口腔育成のゴールデンタイム
赤ちゃんは生まれてすぐに呼吸を始め、数時間のうちにおっぱいを飲むことを覚えます。この「呼吸」と「哺乳」という2つの機能こそが、口腔機能の第一歩。唇、頬、舌、顎の筋肉を使うことによって、お口まわりの筋肉が育まれ、正しい顎の発育が促されます。
反対に、授乳姿勢や飲み方、呼吸の仕方に問題があると、早期から顎の発達に偏りが出たり、将来的な歯並びやかみ合わせに悪影響を及ぼすリスクがあるのです。
特に、鼻で呼吸できずに“口呼吸”が癖になると、上顎の成長が妨げられ、歯並びが狭くデコボコになりやすい傾向があります。お子さまの発育は、ほんの小さな習慣の積み重ねが将来の「歯並びの良さ」に直結していくのです。

授乳・離乳・呼吸・姿勢が将来の歯並びをつくる

【授乳と顎の発達】

適切な姿勢と深くくわえる授乳スタイルは、舌を正しく使い、上下の顎にバランスよく力が加わるため、理想的な発育を促します。逆に、浅飲み・反り返りなどの不適切な授乳は、舌の癖や呼吸機能に悪影響を与えることもあります。

【離乳と咀嚼力】

離乳期には「噛む」ためのトレーニングが始まります。ドロドロの離乳食を長期間続けると、咀嚼力が育たず、顎の骨が発達しにくくなる恐れも。段階的に固さを上げていく食事と、正しいスプーンの使い方が大切です。

【口呼吸と歯列の乱れ】

お子さまが“いつもお口をぽかんと開けている”というのは、要注意サイン。鼻呼吸ができていない証拠であり、舌の位置が下がりやすく、結果的に歯列や顎の骨の成長を妨げてしまうことも。気になる様子があれば、早めにご相談ください。

【姿勢の乱れと顎のゆがみ】

うつぶせ寝・頬杖・長時間のスマホやタブレット視聴など、姿勢が悪い状態が続くと、頭の重さが一方向に偏って顎の骨の成長にも影響を及ぼします。特に、まだ柔らかい顎の骨にとって、姿勢の影響はとても大きいのです。

「まだ早い」と思わず、0歳からの通院を

多摩センター田中歯科医院では、0歳からのお子さまを対象に、口腔育成やむし歯予防に関するカウンセリングを実施しています。歯が生える前でも、授乳や離乳・指しゃぶり・口呼吸・抱っこや姿勢など、気になることがあればお気軽にご相談ください。
また、1歳半~2歳半にかけては、最もむし歯菌に感染しやすい「感染の窓」と呼ばれる時期。この時期に、定期的な歯科健診やフッ素塗布を行うことは、お子さまの一生を左右する予防医療にもつながります。

0歳からの通院が、お子さまの未来を変える。

私たちは、小さな歯のその先にある「健やかな成長」と「幸せな笑顔」を守る歯科医院でありたいと考えています。

最初の歯が生えたら、歯医者さんデビューを

「歯が生えたばかりで、まだ歯医者は早いのでは?」
そう感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。
ですが実は、お子さまの歯科医院デビューは「1本目の乳歯が生えたタイミング」が最適とされています。乳歯が顔を出した時期から、お口の健康づくりはスタートしているのです。

歯医者さんデビューのベストタイミングとは?

一般的に、下の前歯(乳中切歯)は生後6~10ヶ月ごろに生え始めます。このタイミングで受診をおすすめする理由は以下の通りです。

  • むし歯予防の知識を早くから身につけられる
  • 仕上げ磨きやケアの方法を正しく学べる
  • お子さまにとって“歯医者は怖くない場所”という印象を与えられる

特に「痛みが出てから通う」というスタンスでは、歯医者=怖い場所というイメージが強くなり、お子さまの心に負担が残ってしまうこともあります。

はじめての歯医者さんは“治療しない”のが基本です

多摩センター田中歯科医院では、初診の際にいきなり治療を始めることは基本的に行いません。特別な痛みや緊急性がある場合を除き、まずは医院の雰囲気やスタッフに慣れていただくことからスタートします。

  • 診療室に入る
  • チェアに座ってみる
  • お口を開ける練習をする
  • 歯ブラシを当ててみる(ブラッシング体験)

など、遊び感覚で慣れていくことで、次回以降も「歯医者さんって楽しいかも!」と前向きに来院できるようになります。

歯医者を“楽しい場所”に変えるための工夫

歯科医院への印象を左右するのは、「最初の受診体験」です。そこで、私たち多摩センター田中歯科医院では、以下のような工夫を行っています。

  • スタッフ全員が“こども目線”で対応

    お子さまの気持ちに寄り添い、急がず・無理をせず・優しく声かけを行います。

  • 親子で一緒に取り組む診療スタイル

    治療中も、保護者さまの付き添いが可能です。不安なお子さまでも安心して診療を受けられます。

  • がんばった子へのごほうび

    診療後にはガチャガチャなどのご褒美もご用意。お子さまの“成功体験”を積み上げていきます。

  • 予防プログラム「キッズクラブ」も充実

    定期的なフッ素塗布や写真プレゼントなど、通うたびに楽しみが増える会員制クラブも好評です。

保護者の関わり方が鍵です

実は、お子さま以上に大切なのが「保護者の接し方」です。以下のようなサポートをしていただくと、歯医者デビューがよりスムーズになります。

  • 事前に「歯医者さんに行こうね」と伝えて心の準備を
  • 「痛くないよ」「すぐ終わるよ」といったウソはNG。正直に話すことが信頼につながります
  • 受診後はたくさん褒めてあげてください
  • 次回の来院を「楽しみ」として伝えてあげましょう

保護者の安心した表情は、お子さまの安心にもつながります。「親子でがんばる」ことが、お口の健康の第一歩となります。

虫歯予防は“親子の二人三脚”で

「乳歯はどうせ生え変わるから、虫歯になっても大丈夫」
そんなふうに思っていませんか?
実はこの考え方が、お子さまの将来の歯並びや口腔健康に大きなリスクをもたらすことがあります。
虫歯のリスクが最も高まるのは、「感染の窓」と呼ばれる乳歯の生え始めから2歳前後の時期。このタイミングでの適切なケアが、お子さまの一生のお口の健康を守ることにつながります。

感染の窓とは?乳幼児の虫歯リスクが高まる理由

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌(ミュータンス菌)は存在しません。
しかし、1歳半~2歳半にかけての時期は、家族とのスキンシップや食事の共有が盛んになることで、虫歯菌がうつりやすくなる「感染の窓」と呼ばれています。
この時期に虫歯菌が定着してしまうと、その後の虫歯リスクが一気に高まります。つまり、「最初の虫歯菌を入れない」ことが最大の予防策なのです。
感染の窓を意識して、スプーンやお箸の共有、口移しなどを控え、家族全員でお口のケアに取り組むことが大切です。
フッ素塗布で歯を“強くする”
フッ素には、

  • 歯の表面の再石灰化を促す
  • 虫歯菌の働きを抑制する
  • エナメル質を強化する

といった働きがあり、特に乳歯や生えたての永久歯には効果的です。

塗布は年3~4回が目安。痛みもなく短時間で終わる処置なので、安心してご利用ください。

シーラントで「奥歯の溝」をガード

奥歯のかみ合わせ面には細かくて深い溝があり、歯ブラシでは落としきれない汚れが溜まりやすい場所です。
この溝を歯科用樹脂で埋める処置「シーラント」を行うことで、虫歯のリスクを大幅に軽減できます。
乳歯の奥歯や、6歳臼歯と呼ばれる最初の永久歯に特におすすめの処置です。削らずに済むので、痛みや不安もありません。

仕上げ磨きの重要性とコツ

「もう自分で磨けるから大丈夫」そう思っていても、実は小学校中学年までは保護者による“仕上げ磨き”が欠かせません。
特に奥歯の溝や歯と歯の間は、お子さまの手ではなかなか磨ききれません。
以下のようなコツを意識してみてください。

  • 毎日寝る前に1回、保護者が磨く時間を設けましょう
  • お子さまの後ろに立ち、頭を支えて磨くとやりやすいです
  • 歯ブラシはやわらかめ・小さめのヘッドを選びましょう
  • 仕上げ磨き中の会話やスキンシップで、親子の時間も楽しんで

多摩センター田中歯科医院では、歯科衛生士による正しい仕上げ磨きの指導も行っています。磨き方が不安な方は、お気軽にご相談ください。
家族で取り組む「むし歯ゼロプロジェクト」
私たちは、お子さま一人だけでなく、ご家族全体で予防に取り組むことが大切だと考えています。
歯みがきや食生活の改善、定期的なメンテナンスによって、「むし歯ゼロの子ども」を当たり前にしていくことが目標です。

  • ご希望の方には、オリジナルのデンタルノートを配布し、予防の記録を残せます
  • 保護者の方の定期検診も同時にご予約可能です
  • キッズクラブに入会いただくと、予防をより楽しく継続できます

「むし歯ができたから治す」のではなく、「むし歯をつくらない」ために通う歯医者さんへ。
多摩センター田中歯科医院は、そんな新しいスタンダードを地域の皆さまとともに広げていきます。

歯並びが気になる…いつから相談すべき?

「子どもの歯並び、ちょっと気になるけど、まだ様子を見ていいのかな?」
「矯正って早く始めるほどいいの?それとも永久歯に生え変わってから?」
保護者の方からよくいただくこうしたご相談。多摩センター田中歯科医院では、「迷ったら、まずご相談ください」とお伝えしています。なぜなら、小児矯正は「早ければ早いほどいい」と一概に言えるものではないからです。
正しいタイミングを見極め、お子さまにとって最も負担が少なく、効果的な方法をご提案すること。それが、私たちの小児矯正の基本スタンスです。

見逃してはいけない歯並びのサインとは?

乳歯のうちから「歯並び」や「噛み合わせ」の乱れが見られる場合、将来的な不正咬合につながる可能性があります。以下のようなサインがあれば、できるだけ早めの相談をおすすめします。

  • 前歯の上下が逆に噛んでいる(反対咬合/受け口)
  • 左右にずれて噛み合わせている(交叉咬合)
  • 費用は他の治療法より高くなる傾向あり
  • 舌で前歯を押すクセや口呼吸がある
  • あごの位置が左右にズレている気がする
  • 指しゃぶりや頬杖など、悪習癖が続いている

これらの状態は、成長とともに自然に治る場合もありますが、放置すると骨格の成長に影響を与えることもあるため、早期の確認が大切です。

小児矯正の“最適なスタート時期”とは?

小児矯正は、大きく分けて以下の2段階に分かれます。

一期治療(6~10歳頃)

乳歯と永久歯が混在する“混合歯列期”に行う矯正です。
この時期の治療では「歯並びを整える」というより、あごの成長を正しい方向に導くことが目的です。
反対咬合や骨格的なズレがある場合、この時期に介入することで将来的な抜歯や外科矯正の可能性を減らすことができます。必要がなければ、定期的な経過観察にとどめるケースも多くあります。

二期治療(12歳以降)

永久歯が生え揃ったあとに、仕上げとして全体の歯並びを整える本格的な矯正治療を行います。
この時点でも対応可能ですが、骨格のコントロールは難しくなっているため、一期治療を行っていたほうが負担や期間が軽く済むことが多いです。

早く始めすぎても、遅く始めすぎても意味がない?

「矯正は早く始めれば早く終わる」というイメージがありますが、実は“適切なタイミング”で始めることが何より大切です。
むやみに早く装置をつけても、長期間になりすぎてお子さまのストレスになったり、逆にタイミングを逃して骨格が固まってしまうケースもあります。
だからこそ、多摩センター田中歯科医院では以下の方針を大切にしています。

  • 成長段階をしっかり診断してから開始時期を判断
  • 無理に始めず、必要な時に必要な治療だけを行う
  • 装置をつける場合も、最小限の期間と負担で効果を出す

まずは“相談だけ”でも大歓迎です

当院では、小児矯正の初回相談は「今すぐ始めましょう」と勧める場ではありません。
歯やあごの状態、クセ、呼吸、姿勢などを診た上で、必要なら定期観察にとどめるなど、ご家族の意向とお子さまの成長に寄り添った対応を行います。
「ちょっと気になる」
その気持ちが、未来のお子さまの健康な歯並びを守る第一歩になるかもしれません。

子どもの成長を活かす“第一期治療”とは

「矯正って、歯を動かすだけじゃないんですか?」
実は、小児矯正における“第一期治療”は、大人の矯正とは大きく違います。
ポイントは、「歯を並べる前に、顎を正しく育てる」という考え方。
成長期の子どもだからこそできる矯正があり、それこそが“第一期治療”の最大のメリットなのです。

顎の成長を正しく導く「骨格の矯正」

乳歯と永久歯が混在する6~10歳頃は、あごの骨が柔らかく、急速に成長する時期。
この時期に、顎の骨の幅や位置を適切にコントロールすることで、将来の歯並びやかみ合わせの土台を整えることができます。

  • 顎の大きさが小さい子には拡大装置を使ってスペースを確保
  • 出っ歯や受け口など、骨格のズレは早期に修正
  • 将来的な永久歯矯正での抜歯リスクを減らす効果も

「骨格の問題は大人になってからでは治せない」ことも多く、この時期の介入が将来の矯正負担を減らす大きなカギとなります。

歯並びを悪くする「クセ」にも注目

現代の子どもたちの歯並びが乱れやすくなっている背景には、食生活の変化や呼吸・姿勢・筋力低下などの「生活習慣」も深く関係しています。
例えば…

  • ぽかんと口を開けている(口呼吸)
  • 舌で前歯を押している(舌癖)
  • 頬杖やうつぶせ寝のクセ
  • 唇や指を噛むクセ

こうした“悪習癖”が顎の発育に影響し、歯並びのゆがみを招いてしまうのです。

MFT(口腔筋機能療法)でクセの改善をサポート

多摩センター田中歯科医院では、必要に応じて「MFT(Myofunctional Therapy:口腔筋機能療法)」を導入しています。これは、舌・唇・頬・呼吸などお口まわりの筋肉の使い方を正しく整えるトレーニングです。
MFTを取り入れることで、

  • 舌の正しい位置を覚える
  • 口呼吸を改善し、鼻呼吸を習慣化する
  • 飲み込み方や話し方の癖を修正
  • 顎の正しい成長をサポート

といった効果があり、装置を使わなくても自然と歯並びが整うケースもあります。特に軽度の開咬や、早期の舌癖改善には非常に効果的です。

“早すぎず、遅すぎず”が重要です

第一期治療は、「始めるタイミング」と「やめ時」の見極めがとても重要です。
長くダラダラ続けても意味はなく、適切な期間で的確に成果を出すことが求められます。
多摩センター田中歯科医院では、以下のような診療方針を採用しています。

  • 成長のペースを見極めながら診断を行う
  • 必要最小限の装置・最短期間での治療を目指す
  • 経過観察を中心に、治療は適切なタイミングでだけ行う

お子さまの成長スピードは一人ひとり異なります。兄弟でも、同じ装置・同じ進め方になるとは限りません。

「矯正=歯並びを治す」だけではありません

小児矯正、特に第一期治療の目的は、見た目を整えること以上に、噛む・話す・飲み込む・呼吸するといった基本的な「機能」を正常に導くことにあります。
そして、正しい成長の土台ができていれば、将来的に矯正が不要になることもあるのです。

永久歯への生え変わり時期にできること

6~12歳。この時期は、乳歯から永久歯へと次々に生え変わる“歯の転換期”であり、お子さまのお口の中は大きく変化していきます。
「なんだか歯並びがデコボコしてきた気がする」
「永久歯の位置がずれて生えてきた」
そんなお悩みが増えてくるのも、まさにこのタイミングです。
この時期に適切な対応をすることで、将来的な矯正治療の必要性を減らしたり、より短期間・軽度の治療で済ませることも可能になります。

6~12歳に起こりがちなトラブルとは?

この年齢層で特に多くみられる問題は、以下のようなものです。

【主な特徴】

  • 永久歯が斜めに生えてきた/ねじれている
  • スペースが足りずに生える位置を失っている
  • 乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこない
  • 上下の噛み合わせに左右差がある
  • 口呼吸や舌癖、頬杖などが継続している

乳歯の頃には整っていた歯並びでも、生え変わりに伴うスペース不足や成長のアンバランスによって乱れてくることは珍しくありません。
特に「6歳臼歯」と「前歯」の生え変わりに注目する必要があります。
これらがズレた位置で萌出すると、今後の歯列全体に影響を及ぼすため、早期発見・早期介入が重要です。

ポイントは「スペースの確保」

生え変わり期の歯並びのトラブルの多くは、「歯が大きいのに、並ぶスペースが足りない」ことが原因です。
本来、乳歯列の前歯の間にはすき間が空いているのが理想的ですが、近年ではあごの成長が十分でないお子さまが増え、歯がきれいに並ぶだけのスペースが確保できていないケースが増えています。
多摩センター田中歯科医院では、必要に応じて以下のようなアプローチを行っています。

  • 歯列を広げる拡大床(取り外し可能な装置)の使用
  • 顎の成長を促す機能的矯正装置の使用
  • 舌や口の癖を改善するMFT(口腔筋機能療法)
  • 生え変わりのタイミングを見極めて乳歯の抜歯を検討

これらの方法で歯がきちんと並ぶための“土台作り”を行うことで、本格的な矯正治療を回避または最小限に抑えることが可能になるのです。

親御さんが知っておきたいチェックポイント

お子さまのお口の変化は、日々の暮らしの中で気づけるポイントがたくさんあります。以下のような兆候があれば、ぜひ一度ご相談ください。

  • 前歯や犬歯がガタガタに見える
  • 歯が変な場所に生えてきている
  • 生えるはずの永久歯が出てこない
  • 食べにくそう/発音が不明瞭
  • 片側ばかりで噛んでいる
  • お口がぽかんと開いている

これらは成長のバランスが崩れているサインかもしれません。放っておくと、将来的なかみ合わせトラブルや見た目の問題につながることもあるため、早めのチェックが大切です。

親子で「今できること」に取り組みましょう

6~12歳のこの時期は、顎の骨や歯列の成長を最大限に活かせる、まさに“矯正のチャンスゾーン”です。
しかも、お子さま自身はまだ歯並びを気にしていないケースがほとんど。だからこそ、保護者の方の気づきと行動が、未来を左右するのです。
多摩センター田中歯科医院では、お子さまの発育に合わせて「今は経過観察でOK」「この装置でスペースを広げましょう」など、的確な判断を行います。
また、無理に治療を進めることはありませんので、ご安心ください。

本格矯正につなげる“第二期治療”の考え方

お子さまの永久歯がすべて生え揃ったあとは、歯並びと噛み合わせの“最終仕上げ”ともいえる「第二期治療」のステージへと進みます。
ここからは、見た目の美しさはもちろん、噛み合わせ・発音・呼吸・全身バランスにまで関わるトータルな矯正治療が始まります。
「歯がガタガタしている」「口が閉じにくい」「上下の前歯がうまく噛み合わない」
そんなお悩みが明確になってきたら、第二期治療のタイミングかもしれません。

第二期治療の目的とは?

第二期治療は、永久歯列が完成する12~13歳以降に行う矯正治療です。第一期治療であごの骨格バランスを整えた土台の上に、歯そのものをきれいに並べていく段階となります。
主な目的は以下の通りです:

  • 凸凹に並んだ歯の配列を整える
  • 正しいかみ合わせ(上下・前後・左右)をつくる
  • 口元や横顔のラインを自然で美しく仕上げる
  • 将来にわたって安定した咬合を実現する

見た目の美しさ=健康的なかみ合わせであることが、長期的な口腔内トラブルの予防にもつながります。

使用する装置の種類と特徴

お子さまの状態やご希望に応じて、以下のような装置から適切な方法を選択します。

ワイヤー矯正(表側矯正)

もっとも一般的な装置で、歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーで力を加えて歯を動かします。

  • 適用範囲が広く、細かな調整が可能
  • 難症例にも対応できる万能型
  • 最近は目立ちにくい白やクリア素材も人気

マウスピース矯正(インビザラインなど)

透明なマウスピース型装置を使い、段階的に歯を動かす方法です。

  • 見た目が自然で取り外しも可能
  • 食事や歯磨きがしやすく、衛生的
  • 比較的軽度の症例や、中高生の矯正におすすめ

※マウスピース型矯正装置には未承認機器が含まれる場合があり、効果・副作用については事前の十分な説明が必要です。多摩センター田中歯科医院では、厚労省の指針を遵守して慎重に対応しています。

「いつ始めるか」より「どこで診るか」が大切

永久歯が生え揃ってからの矯正は、いつ始めるかを焦るよりも、正確な診断と治療技術を持つ医院で適切に計画を立てることが重要です。
多摩センター田中歯科医院では、以下のような流れで第二期治療に対応しています。

  • 1.精密検査(レントゲン・歯型・かみ合わせ)
  • 2.治療計画の立案とカウンセリング
  • 3.患者様・保護者様への丁寧な説明と同意
  • 4.最適な装置の選択と治療開始
  • 5.治療完了後の保定・メンテナンス

治療開始のタイミングは、お子さまの成長の最終段階や、永久歯の状態によって前後することもあります。
第一期治療をしていない場合でも、この段階から本格的な矯正に取り組むことで、きれいな歯並びと健康的な咬合を実現することは十分可能です。

保護者の方へ ― “自信”というギフトを

歯並びは、見た目だけでなくお子さまの「自信」に直結する大切な要素です。
「笑いたいのに口元を隠してしまう」
「写真に写るのが恥ずかしい」
そんな悩みを解消し、自分らしく笑える未来をつくるサポートが、第二期治療の大きな価値です。

矯正は、将来への投資です。

そして、始めるなら信頼できる場所で。
私たち多摩センター田中歯科医院が、お子さまとご家族に寄り添いながら、最適な治療をご提案いたします。

よくある質問に答えます(Q&A形式)

小児矯正に関心があっても、初めてのことで分からないことだらけという方も多いはず。
ここでは、多摩センター田中歯科医院によく寄せられるご質問をQ&A形式でご紹介します。
ぜひご来院前の参考にしてみてください。

  • 小児矯正って、何歳くらいから始めればいいんですか?
    お子さまの成長により異なりますが、6~10歳頃がひとつの目安です。
    ただし、「歯がデコボコしてきた」「受け口が気になる」など、気になる症状がある場合は早期相談がおすすめです。
    特に骨格に問題がある場合は、成長期でしかできないアプローチがあるため、放置せず早めにご相談ください。
  • 費用はどれくらいかかりますか?
    症例や装置によって異なりますが、おおよその費用帯を事前にご説明しています。
    ・一期治療(混合歯列期):約30~50万円前後
    ・二期治療(永久歯列期):約60~90万円前後
     ※診断料・調整料・保定装置料などが別途かかる場合があります。
  • 痛みはありますか?子どもが嫌がらないか心配です。
    歯が動く際の違和感や軽度の痛みはありますが、徐々に慣れていくお子さまがほとんどです。
    また多摩センター田中歯科医院では、できる限り違和感の少ない矯正装置を選定し、お子さまのペースに合わせて治療を進めます。
    初めての装着時には使い方の説明も丁寧に行い、保護者様と一緒にケアの方法を確認しています。
  • 装置は学校で目立ちませんか?
    装置には様々な種類があり、目立ちにくいタイプも選べます。
    マウスピース型装置やクリアブラケットなど、目立ちにくく日常生活に支障の少ない装置をご用意しています。
    装置の選択はお子さまの状態と性格、ご家族のご希望をふまえて、一緒に決めていきましょう。
  • 一度相談したら、すぐに矯正を始めることになりますか?
    いいえ、当院では”すぐ始めること”を前提にしていません。
    診断の結果、今は治療の必要がないと判断した場合は定期的な経過観察だけで問題ありません。
    お子さまの成長を見守りながら、最適なタイミングでの治療をご提案することが、多摩センター田中歯科医院の基本方針です。
  • 兄弟でも治療法が違うのはなぜですか?
    歯の大きさや顎の成長スピード、噛み合わせのタイプが異なるためです。
    同じ家庭環境でも、兄弟姉妹で歯並びや発育には違いがあります。
    多摩センター田中歯科医院では、一人ひとりに合った”オーダーメイドの矯正プラン”をご提案しております。
  • 矯正したら、将来も歯並びはずっときれいなままですか?
    維持するためには”保定(リテーナー)”が重要です。
    矯正後の歯は、元の位置に戻ろうとする”後戻り”が起こることがあります。
    そのため、一定期間は保定装置(リテーナー)の装着が必要です。
    定期的なメンテナンスを通じて、きれいな歯並びを長く保てるようサポートしていきます。

不安や疑問を一つひとつ解消しながら、お子さまとご家族が納得して治療に進めるよう、スタッフ一同丁寧に対応しております。
どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

歯並びは見た目だけの問題じゃありません

「歯並びが悪いのは見た目の問題でしょ?」
多くの方がそう思いがちですが、実は歯並びの乱れは“見た目”以上に、体と心の健康に深く関わっていることをご存知でしょうか。
見逃されがちな歯列不正の影響について、少し掘り下げてみましょう。

噛み合わせが悪いと、食事がうまくできない

歯の役割は、「噛む」ことだけではありません。
正しく噛むことで、食べ物を細かくすりつぶし、消化を助けるとともに、あごの発育や脳への刺激、栄養の吸収効率にも関係しています。
噛み合わせが乱れていると…

  • 一部の歯だけに負担がかかり、将来的な歯の寿命が短くなる
  • 食事の時間が長くなる、または丸呑みするなど食習慣が乱れる
  • よく噛まないことで、満腹感を得にくくなり肥満傾向に

このように、噛み合わせの不具合は「成長」にまで影響を与えかねません。

歯並びが発音や滑舌にも影響する

歯や舌の位置は、正しい発音や滑舌にも密接に関係しています。
特にサ行・タ行・ラ行などの音は、歯や舌の接触が重要なため、前歯が開いていたり、舌が前に出る癖があると、発音が不明瞭になることがあります。
「学校の音読で恥ずかしそうにしている」
「滑舌が悪く、聞き返されることが多い」
そんな様子があれば、歯並びや舌の動きに原因がある可能性もあります。

姿勢・呼吸・睡眠にも影響が

近年注目されているのが、歯並びと「全身の姿勢」や「呼吸」との関係です。
顎の発育や歯列の状態が乱れると、頭の位置や首の筋肉のバランスが崩れ、猫背や左右の歪みが出やすくなります。
また、口呼吸のクセがあると、舌の位置が下がり、上顎の発達が妨げられ、さらなる歯並びの悪化を招く悪循環に。

  • 睡眠中のいびきや無呼吸
  • 日中の集中力の低下
  • 顔貌の左右非対称

こうした症状の背景には、歯並びやかみ合わせの問題が隠れている場合もあるのです。

歯並びは「自信」と「笑顔」にもつながる

歯並びの問題は、外見や機能だけでなく、お子さまの自己肯定感や性格形成にも影響を与えると言われています。
「写真で口を閉じて笑うようになった」
「友達にからかわれて、笑顔が減った気がする」
そんな変化に気づいたら、その裏に“口元のコンプレックス”があるかもしれません。
整った歯並びは、単に見た目が良くなるだけではなく、「思いきり笑える自信」や「堂々と話せる力」を育てるものでもあります。

「整える」のは歯並びではなく、子どもの未来

多摩センター田中歯科医院では、矯正治療を通じて歯を動かすだけでなく、お子さまが自信を持ち、健やかに成長できるような環境づくりを目指しています。

  • 一人ひとりの性格や成長スピードに合わせた矯正計画
  • 笑顔を引き出すコミュニケーションとカウンセリング
  • ご家族全体のサポート体制も大切に

歯並びを整えるということは、お子さまの「未来の選択肢」を広げることにもつながるのです。

「歯並び=見た目」ではなく、「歯並び=生きる力」。
その価値に気づいたときが、矯正を始める最良のタイミングかもしれません。

私たちが目指すのは“こどもの未来を守る矯正”

私たち多摩センター田中歯科医院が提供する小児矯正は、単に歯を並べるだけの医療行為ではありません。
その本質は――「こどもたちの未来を守ること」にあります。
私たちは、歯科医院を「痛いところを治す場所」ではなく、こどもたちの可能性と笑顔を引き出す“成長のサポートステーション”として位置づけています。

歯並びは、人生に影響を与える「入口」

歯並びは、見た目だけでなく、健康・発音・食事・睡眠・集中力・コミュニケーションなど、人生のあらゆる場面に影響を与えます。
だからこそ、成長段階での適切な介入は、お子さまの「これからの人生」にまで関わる大切な選択となります。

  • きれいな歯並びで、笑顔に自信を持てる
  • 噛み合わせが整って、身体のバランスや集中力もアップ
  • 発音がクリアになり、表現力も豊かに
  • 心身ともに健康な成長を後押しできる

矯正は、単なる「治療」ではなく、“未来のプレゼント”でもあるのです。

専門性と安心を、すべてのご家族へ

多摩センター田中歯科医院では、お子さまの矯正治療に対して以下のような体制を整えています。

  • 小児矯正の専門的な知見と経験

    成長発育に応じた診断・治療計画を立案し、不要な治療や長期化を防ぎます。

  • 口腔機能の育成にも注力(MFT対応)

    単なる歯の並びではなく、舌・唇・頬・呼吸などの機能面も含めてアプローチ。

  • 子どもに寄り添うコミュニケーション

    「できたね!」「がんばったね!」という声かけや、スタッフの笑顔を大切に。

  • 保護者の不安や疑問にも丁寧に対応

    カウンセリングの時間をしっかりと設け、治療内容や費用についても明確にご説明いたします。

また、矯正治療後の“保定”や“成長後の再評価”にもしっかりと対応し、長期的な視点でお子さまの健康を見守ってまいります。

「はじめての歯医者」が、“信頼の出発点”になるように

私たちがもっとも大切にしているのは、お子さまとご家族の「気持ち」です。
治療内容以上に、「この医院なら安心できる」「ここなら任せられる」と思っていただける関係性を築くことを目指しています。
そのために、

  • はじめての来院でも緊張せず過ごせるよう、雰囲気づくりにこだわり
  • 治療は「押しつけ」ではなく「提案と共有」の姿勢を大切に
  • 成長を一緒に喜べる“地域のかかりつけ”として長く寄り添う

そんな歯科医院でありたいと、スタッフ一同が日々取り組んでいます。

すべては、“自分らしく笑える未来”のために。

小児矯正は、始めるタイミングや方法だけでなく、「誰と、どこで、どんな思いで進めるか」もとても大切です。
私たち多摩センター田中歯科医院は、すべての子どもたちが、自分らしく笑い、堂々と生きていける力を育むお手伝いをしていきたいと願っています。
お子さまの歯並びやお口の発育に少しでも不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
私たちが、親身になって一緒に未来を考えます。

ホームページ運営について

多摩センター田中歯科医院では、患者さまに正確で信頼性の高い医療情報を安心してご覧いただける環境づくりを大切にしています。そのため、当院のホームページは、歯科医師の監修のもと、各診療内容や予防知識に関する情報を適切に管理・発信しております。
また、私たちは医療法に基づく広告ガイドラインを遵守しています。
すべての情報は、公正かつ中立の立場で編集されており、患者さまにとって本当に役立つ内容であることを多摩センターの歯医者・歯科として心がけています。

当院が遵守している基準

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